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スマホやPCが生活に溶け込んでいる今、ペンを持つ時間はどんどん減っています。
しかし、手書きには「ストレス軽減」や「心の整理」など、驚くほどのデトックス効果があることが、心理学や脳科学の研究で明らかになっています。
たとえば、パーソル㈱のWebメディア『まいにちdoda』の記事では、ジャーナリング(書く瞑想)を行うことでストレスが軽減され、免疫機能が向上するほか、感情のコントロール力や自己受容力が増すことも期待できると紹介されています。
本コラムでは、筆跡心理学の視点から、手書きが心と脳に与えるポジティブな影響をご紹介します。
ペンを持ち、紙に目を落とし、ペン先を押し当てて手を動かす……。手でものを書くとき、私たちはさまざまな感覚を使います。それに伴って脳の広い範囲を使うことになりますが、なかでも注目したいのが脳の前頭葉とのつながり。
手書きは前頭葉のいちばん前に位置する「前頭前野」を活性化し、感情の整理やコントロールを助けることがわかっています。
書くという行為そのものが、自分と向き合う時間を自然に作り出し、心を落ち着かせてくれるのです。
また、NTTデータの研究によると、手書き文字はタイピング文字よりも「思いが込められている」と受け手に感じさせる傾向があり、人と人とのつながりや温かみを生みやすいと言われます。
確かに、年賀状を受け取ったときなど、印刷された文面にほんの少し手書きの文字が添えられているだけで、相手の気持ちが伝わってきますよね。
書く側にとっても読む側にとっても、手書きの文字は心を癒すツールになりうるのです。
手書きの中でも、「自分の気持ちを言葉にして紙に書き出すこと」には大きな効果があります。頭の中のモヤモヤが整理され、ストレスが軽減されるのです。
厚生労働省のメンタルヘルスサイト『こころもメンテしよう』の中でも、セルフケアのひとつとして「今の気持ちを書くこと」が推奨されています。
頭の中にあるものをそのまま書き出すことを「ジャーナリング」といいます。ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれます。
PHP研究所の調査では、ジャーナリング実践者の40.9%が「メンタルが安定した」と答え、29.4%が「感情をコントロールしやすくなった」、27.8%が「ストレスが減った」と回答しています。
このように、日々の「書く習慣」は、メンタルケアに大きく役立つことがわかっています。
1日10分程度の手書き習慣は、心を整えるのに十分です。
たとえば、朝5分、夜5分というふうに分けてもよいでしょう。
内容はまったく自由でかまいません。
頭の中にあることをそのままどんどん言葉にしていくだけでもいいし、「朝は今日やりたいこと、意図することを書く」とか、「夜は感謝したことや嬉しかったことを書く」というふうに、簡単なテーマを決めてもかまいません。
ルールはただひとつ、「必ず手書きにする」ということです。
手書きを続けていると、自分の文字を見て「いつもと違う」と感じることがあるかもしれません。
実は、筆跡の変化も、自分の心や体の状態を知る手がかりになります。
たとえば、以前より筆圧が弱まっていたり、線がスムーズに引けない場合は疲労やエネルギー低下のサイン、文字の中の空間(線と線の間や四角で囲まれた部分など)に「つぶれ」があれば、ストレスがたまり気味かもしれません。
誤字や脱字が増えているときも、単なる注意力不足ではなく、疲労や心の揺れがそうさせている場合もあります。
こうした小さな変化を日々観察することが、メンタル面・身体面のセルフケアにつながるのです。
ここまで読んで「もっと自分の手で文字を書いてみよう」と思ったあなたは、日々の生活の中で手書きの機会を増やしてみましょう。
・買い物リストやメモを手書きにする
・友人や家族に手紙を書く習慣をつける
・趣味として写経やペン字、カリグラフィーなどを楽しむ
これらを日常に取り入れることで、無理なく手書きのデトックス効果を実感できます。
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